■1 ■ 犬を飼う前に |
しつけの第一歩は、自分の家族に合った犬種を選ぶこと。
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■2 ■ どこで買うか |
人においても三つ子の魂百までと言います。犬においても幼い時(ブリーダーのところに居る間)の育てられ方が、しつ けのしやすさに影響を与えます。 犬を買う所を決める時に、次の点を考慮すると良いと思います。 両親犬(少なくとも母犬)を見せてくれる。 その犬種の短所も説明してくれる。 生後8週齢までは母親、兄弟と一緒にしている。 たくさんの犬種・頭数を飼っていないこと。(色々意見があるでしょうが、私の経験では大型犬で1人で15頭位が限度 だと思います。) |
■ 3 ■ 仔犬の社会化 |
犬の問題行動の多くが、うまく社会化が出来ていないことが原因となります。(仔犬が外の世界に接し、色々なことを学 ぶ時期。生後3週間から12週間が最も大切な時期で4ヵ月齢まで続きます。) 例えば仔犬が大きくなるまで1度も郵便配達員、車、子供、他の犬や動物に会ったことがなければ、多くの場合これら の人々は、仔犬にとって怖いモノとなり逃げたり、吠えたり、咬んだりという事になりかねません。 それで仔犬の社会化期に、少しづつ様々な刺激に慣れさせることが必要と成ってきます。 しかし、現実問題としてほとんどのペットショップ、ブリーダー、獣医さんは病気がうつるといけないので、ワクチンを全て 打ち終わるまで外に出すなと言います。 確かにその通りです。それで、通常ワクチンが終わるのが3ヵ月半位なので、社会化期が終わってしまうと言う矛盾が 生じます。 散歩に行く行かないは、飼い主が最終的に決めることですが、私自信は、仔犬の将来を考えてすぐに散歩させていま す。 |
■ 4 ■ トイレのしつけ |
今さら言うまでも無く、仔犬のうちは、しつけの本にある様に決して叱らない様にして根気よく教えてください。 |
■5 ■家訓を教える |
自分は現代社会の中で制約を受けて生活しているので、犬だけはのんびりさせてあげたいから、しつけ(ルール)は要らない。なんて事は考えていませんか? 人間を含め群れを作る動物には、それぞれのルールがあります。犬は群れ(家族)のルールに従うことで、群れの一員として自分の居場所を見つけて安心して(のんびり)暮らせのです。 飼い主がリーダーとしてルールを明確に決めない場合、犬は不安になり様々な問題行動を起こします。 人間と生活する上での、家訓(ルール)を決めて飼い主がそれを守ること一貫性が大切です。 |
■ 6 ■ いぬは叱る |
叱ると言うことばの中には、教えると言う意味合いがあります。 決して、叩いたり蹴飛ばしたりして虐待する事ではありません。 叱るとはその時々の状況に合わせて手取り足取り教えることです。 子供と手をつないで道路を歩いている時、突然子供が車道に飛び出そうとしたら手を思い切り引っ張り、「危ないでしょう」と叱るでしょう。 叱るとは、その子の命を守る事になります。犬も同じです。 |
■ 7 ■ 専門家に指導を受けてからした方が良いこと |
最近、しつけの本に良く出てくる ホールドスティール、全身をタッチ、マズルコントロールなど、間違ってしている方が非常に多いので専門家に指導を受ける事をお勧めします。 |
■ 8 ■ いつも温和で毅然とする |
犬が言うことを聞かないと、ついつい大きな声で何回も同じ事をガミガミ言う人がいます。 何度も同じ命令を繰り返すなら、犬はチョッとした事で動揺する頼りないリーダーだと感じて自分がリーダーにならないといけないと勘違いをしてしまいます。 いつでも穏やかで毅然とした態度で接しましょう。 雰囲気的には、怒ると恐いけど、よく遊んでくれるお父さん、肝っ玉かあさん「何があっても、お前を守ってやるから大丈夫だよ!」と言う感じで。 それに犬の聴力は人間の何倍も良いので、大きな声では犬は命令が分かり難いでしょう |
■ 9 ■ 個性の違いを知る |
人においても十人十色と言います。犬においても性格は様々です。「こうしたら内の犬は良くなったよ」と聞いてもすぐに試さないで、うちの子に合うかどうか良く考えてから試さないと後悔先に立たずという事に成りかねません。 |